パーマを美しく保つトリートメントは?市販で買えるアイテムを紹介
せっかくパーマをかけたのに、自宅でスタイリングするとパサついたり、毛先がチリついたりしていませんか。サロンではきれいに出ていたウェーブが、数日後にはだれてしまい、鏡を見るたびに気分が下がる方も多いはずです。
実は、パーマ直後の髪は内部のタンパク質が流出しやすく、強い乾燥状態にあります。そのため、これまでと同じケアを続けているだけでは、水分が足りず、カールの再現が難しくなります。特に30代の髪は、年齢による変化も重なり、扱いにくさを感じやすい時期です。
しかし、髪の状態に合ったパーマ専用のトリートメントを取り入れることで、ふんわりとしたカール感や柔らかな手触りは取り戻せます。本記事では、ドラッグストアで手に入るアイテムも含め、パーマ後の髪をきれいに保つための考え方と具体的なケア方法を分かりやすく解説します。
普通のケアとは違う?パーマ用トリートメントの選び方

パーマ後の髪に合うトリートメントを選ぶには、普段のダメージケアとは少し視点を変える必要があります。パーマヘアで特に重要になるのは、傷んだ内部を立て直す補修力と、カールをつぶさない軽さの両立です。しっとりさせるだけのケアでは重さが出やすく、逆に軽さだけを重視すると乾燥してウェーブが出にくくなります。このバランスを意識することが、サロン帰りのカールを保つ近道になります。
まず注目したいのが、テクスチャの違いです。パーマ直後の髪は水分不足に陥りやすいため、水分量の多いミルクやムースタイプが特に向いています。髪を柔らかくほぐしながら水分を含ませることで、眠っていたウェーブが自然に戻りやすくなります。一方、オイルはツヤを出す力に優れていますが、つけすぎると重みでカールが伸びてしまいます。そのため、仕上げの毛先用として少量使う位置づけが安心です。
次に確認したいのが成分です。パーマで弱くなった髪の内部結合を支えるには、ケラチンやヘマチンといった補修成分が役立ちます。これらが配合されたトリートメントは、ハリ感を与え、カールの形状を保ちやすくする働きが期待できます。
| 種類・成分 | 特徴 | 向いている目的 |
|---|---|---|
| ミルク・ムース | 水分量が多く軽い | カールの再現、ふんわり感 |
| オイル | ツヤ出しに強い | 毛先のパサつき対策 |
| ケラチン | 髪の強度を補う | パーマ持ち向上 |
| ヘマチン | ダメージ補修 | ハリ感、ウェーブ安定 |
パーマ用トリートメントは、重ねて使うより、目的に合った一本を正しく選ぶことが大切です。まずはミルクやムースで水分と軽さを補い、必要に応じてオイルで仕上げる。この順番を意識するだけでも、カールの見え方は大きく変わってきます。
パーマ用トリートメントのおすすめ!朝夜使えるミルク&オイル
パーマ後の髪をきれいに保つためには、洗い流さないトリートメントの使い方が大きなポイントになります。朝と夜のケアに取り入れることで、水分不足になりがちな髪を守り、カールの形を安定させやすくなります。特にミルクとオイルは役割が異なるため、使い分けることで仕上がりに差が出ます。ここからは、パーマヘアに向いている洗い流さないトリートメントをタイプ別に整理します。
カールの復活には高保湿ミルク
パーマ後にカールが出にくくなる大きな原因は、髪の水分不足です。特に30代のパーマ毛は、内部が乾きやすく、触ると硬さを感じやすくなります。そこで頼りになるのが、高保湿タイプの洗い流さないミルクです。水分をしっかり含ませることで、縮こまっていたウェーブが自然に戻り、ぷるんとしたカールを作りやすくなります。
高保湿ミルクが向いている理由は、髪を柔らかくほぐしながら内部にうるおいを届けられる点にあります。オイルのように重さで形を作るのではなく、水分によってカールの弾力を引き出すため、ふんわりとした仕上がりになりやすいです。朝のスタイリング直しだけでなく、夜のドライ前ケアとしても使いやすい点は、パーマヘアとの相性が良いポイントです。
| 商品名 | 特徴 | 向いている髪の状態 |
|---|---|---|
| エルジューダ エマルジョン | 水分と油分のバランスが良く柔らかい質感 | 乾燥、ゴワつき、カールのだれ |
| スティーブンノル | 保湿力が高く指通りが良い | 硬さ、パサつき、広がり |
使い方のコツは、タオルドライ後の少し湿った状態でなじませることです。毛先から中間を中心に塗布し、手のひらで軽く揉み込むようにすると、水分が行き渡りやすくなります。その後、自然乾燥か弱風で乾かすと、カールの形がきれいに出やすくなります。
パーマヘアの基本は、まず水分補給です。高保湿ミルクを一本取り入れるだけでも、朝のスタイリングが楽になり、カールの見え方が安定したと感じる方は多くなります。
ダメージ補修とツヤには軽めのオイル
高保湿ミルクで水分を補ったあと、仕上げとして役立つのが軽めのヘアオイルです。パーマ後の毛先は特に乾燥しやすく、放置すると広がりやツヤ不足が目立ちます。そこで少量のオイルを重ねることで、表面を整え、カールをきれいに見せやすくなります。ただし、重すぎるオイルはカールを引っ張り、だれの原因になるため注意が必要です。
軽めオイルが向いている理由は、補修とツヤ出しを担いながら、動きを邪魔しにくい点にあります。水分を与える役割はミルクに任せ、オイルはあくまでコーティングと仕上げという位置づけです。毛先に薄くなじませることで、パサつきを抑えつつ、ふんわり感を保ちやすくなります。朝のスタイリング後に使っても重くなりにくい点は、パーマヘアにとって大きなメリットです。
| 商品名 | 特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| ロレアルパリ | 軽い質感でツヤが出やすい | 朝の仕上げ、毛先の広がり防止 |
| ルシードエル | ベタつきにくくなじみが良い | 夜のドライ後、翌朝のまとまり |
使い方のポイントは量と順番です。ミルクで水分を与えたあと、オイルは米粒から小豆粒程度を手のひらに広げ、毛先を中心になじませます。中間より上につけると重さが出やすいため、あくまでダメージが出やすい部分に限定することが大切です。足りないと感じた場合も、少量ずつ足すようにしてください。
パーマヘアのオイル選びで意識したい点は以下の通りです。
選び方のポイント
- 軽い質感かどうか
- 少量で伸びるか
- スタイリング用か仕上げ用か
軽めのオイルは、パーマの形を作る主役ではなく、完成度を高める脇役です。使いすぎず、ポイントを絞って取り入れることで、ダメージを抑えながら、ツヤのあるきれいなカールを維持しやすくなります。
市販で買える!おすすめの実力派パーマケア用品

パーマ用のトリートメントは、サロン専売品でなければ効果が出ないと思われがちです。しかし実際には、ドラッグストアで手軽に購入できる市販品の中にも、パーマ後の乾燥やダメージにしっかり対応できる実力派アイテムがそろっています。毎日使うものだからこそ、続けやすさと入手しやすさは重要なポイントです。
ここからは、お風呂で使うインバスケアと、スタイリングを兼ねたアイテムに分けて、パーマヘアに向いている市販アイテムの選び方を整理します。
インバス(お風呂で使う)トリートメント
パーマ後の髪は、表面だけでなく内部までダメージを受けています。そのため、お風呂で使うインバストリートメントでは、しっとり感だけでなく補修成分がしっかり入っているかが重要です。ドラッグストアで手に入る市販品の中にも、パーマ毛に向いた処方のものは意外と多く、毎日のケアに無理なく取り入れられます。
インバストリートメントの役割は、シャンプーで流出しやすくなったタンパク質や水分を補い、髪の土台を整えることです。特にパーマ後はキューティクルが不安定な状態になりやすいため、補修成分が不足すると、チリつきやウェーブのだれが目立ちやすくなります。価格帯が手頃でも、成分設計を意識すれば、十分にケアは可能です。
使う際のポイントは、時間をかけすぎないことです。シャンプー後に軽く水気を切り、毛先から中間を中心にトリートメントをなじませます。1〜2分ほど置くだけでも、成分は十分に行き渡ります。根元につけすぎると、カールが重くなりやすいため注意が必要です。
インバスケアは即効性よりも、積み重ねが結果につながる工程です。ドラッグストアで手に入る補修力の高いトリートメントを継続して使うことで、パーマの質感が安定し、洗い上がりの手触りにも変化を感じやすくなります。
スタイリング兼用のムース・フォーム
パーマ後のスタイリングでは、形を固定することよりも、カールをきれいに見せながら髪をいたわる視点が欠かせません。そこで活躍するのが、トリートメント成分を含んだムースやフォームです。従来のスタイリング剤のように固めすぎず、手触りを保ちながらウェーブを整えられる点が、パーマヘアとの相性の良さにつながります。
ムースやフォームが向いている理由は、泡状で水分を含みやすく、カールを再現しやすい点にあります。乾いて広がった髪に使うことで、水分が行き渡り、だれていたウェーブが自然に戻りやすくなります。さらに、トリートメント成分が配合されているタイプを選べば、スタイリングと同時にダメージケアも行えます。
使い方のポイントは、乾いた髪にそのままのせるのではなく、少し湿らせてから使うことです。手のひらに適量を取り、毛先を下から持ち上げるように揉み込むと、カールの形が出やすくなります。根元につけすぎると重さが出るため、あくまで中間から毛先を中心に使う意識が大切です。
ムースやフォームは、トリートメントとスタイリングの中間的な存在です。固めないのにカールが整い、触ったときもやわらかさが残るため、パーマヘアを自然に楽しみたい方に向いています。毎日のケアに取り入れることで、だれにくく、扱いやすいウェーブを保ちやすくなります。
パーマがだれない!適切なトリートメントの塗り方
パーマ後の仕上がりは、トリートメントの種類だけでなく塗り方によって大きく差が出ます。同じアイテムを使っていても、なじませ方や乾かし方が自己流のままだと、カールがだれやすくなります。ここでは、パーマの形をきれいに保つために意識したい基本のテクニックを整理します。
まず重要なのが「揉み込み」塗りです。トリートメントを手のひらに広げたら、毛先を下から持ち上げ、握るようにしてなじませます。髪を引っ張らず、カールを丸め直すイメージで行うことで、ウェーブの形が記憶されやすくなります。表面をなでるだけの塗り方では、水分や補修成分が十分に行き渡りません。
次に意識したいのが、ドライヤー時の指使いです。乾かす際は、カールを指にくるくると巻き付けながら、弱めの風を当てます。熱を当てすぎず、形を整えながら乾かすことで、ふんわりとした立体感が出やすくなります。
以下に、ポイントを分かりやすくまとめます。
| 工程 | やり方 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 揉み込み塗り | 毛先を下から握る | カールの再現、だれ防止 |
| 指でねじってドライ | 指に巻き付けて乾かす | 立体感、ウェーブ固定 |
これらの動作は、特別な技術がなくても実践できます。塗り方と乾かし方を変えるだけで、同じトリートメントでも仕上がりは見違えます。ドライヤーの基本や、ヘアケア全体の手順についてはこちらで解説しています。
パーマ残りの髪を「いい感じ」に見せる裏ワザ

パーマが少しずつ落ちてくると、毛先だけ変にうねったり、左右でカール感が違ったりして扱いにくくなります。私自身もこの状態が一番ストレスでしたが、無理にカールを戻そうとせず、あえてニュアンスヘアとして見せる方法に切り替えたことで気持ちが楽になりました。ポイントは、ダメージを隠すのではなく、質感操作でおしゃれに見せることです。
私がよく使っているのが、軽めのヘアバームです。ミルクやオイルで整えても形が決まらない時、バームを少量足すことで、毛先の動きをまとめつつ、ラフな束感を作れます。カールを復活させるというより、うねりをデザインとして活かす感覚に近いです。ツヤが出ることで、チリつきが目立ちにくくなる点も助かっています。
| 髪の状態 | 使うアイテム | 狙い |
|---|---|---|
| パーマがまだ残っている | ミルク | 水分補給、カールの再現 |
| 取れかけで不均一 | バーム | 束感、ニュアンス作り |
| 毛先が広がる | 軽めオイル | ツヤ出し、広がり防止 |
スタイリングのコツは、全体につけないことです。バームは指先にごく少量取り、毛先をつまむようになじませます。表面を整えすぎず、動きを残すことで、計算されたラフさが出やすくなります。前髪や顔まわりに少しだけ足すと、全体が整って見えることも多いです。
パーマが完全に取れるまでの期間は、ダメージが目立ちやすい反面、アレンジの幅も広がります。完璧なカールを求めすぎず、質感と束感で見せる意識に切り替えるだけで、パーマ残りの髪でも「いい感じ」に仕上げやすくなります。
まとめ
本記事では、パーマ後に起こりやすいパサつきやウェーブのだれに悩む方へ向けて、トリートメントの選び方から使い方までを解説しました。特に大切なのは、油分で抑え込む前に、水分をしっかり与えることです。ミルクタイプのトリートメントで内部にうるおいを補うことで、カールは自然と戻りやすくなります。ドラッグストアで手に入る優秀なアイテムでも、使い方次第で仕上がりは大きく変わります。
また、塗り方や乾かし方を少し工夫するだけでも、パーマの持ちや見え方は安定しやすくなります。毎日のケアを見直すことは、今のスタイルをきれいに保つだけでなく、次にかけるパーマの仕上がりにも影響します。まずはミルクで水分補給を意識するところから始めてみてください。
パーマ以外の基本ケアアイテムや、話題のヘアケア商品を知りたい方は「30代の髪ケアは?うねり・パサつきを救うアイテムと使い方」もチェックしてみると、今の髪に合う新しい選択肢が見つかりやすくなります。
投稿者プロフィール
- Hana
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美容が好きで、長いあいだスキンケアやインナーケアを中心に学び続けてきました。年齢を重ねると肌質や体調が変わりやすくなり、迷うことも増えます。その中で、無理のない方法で自分を大切にする時間を届けたい気持ちが芽生え、このサイトを立ち上げました。
必要以上に難しい知識を並べるのではなく、日々の生活で取り入れやすい美容の考え方や心地よさにつながる習慣を伝えています。仕事や家事に追われる日も、美しさをあきらめない方に寄り添える情報を届けることが目標です。
スキンケア、ボディケア、ヘヤケア、インナーケア、ハンドケアを通して、読者の方が自分らしい美しさを育てるきっかけになれば幸いです。
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Hana
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