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スキンケアで本当に必要なものは?基礎知識とおすすめアイテム4選を紹介

一口に化粧品といっても、化粧水や乳液、美容液にクリーム、日焼け止めなど、店頭やネットには数えきれないほどの製品が並んでいます。スキンケアに慣れていない方ほど、「全部必要なの?」と感じてしまい、何から選べばよいか迷ってしまうことも少なくないでしょう。

しかし、すこやかな肌を保つために必要なものは、実はそれほど多くありません。大切なのは、肌の基本的な役割を理解し、自分の肌状態に合ったアイテムを必要な分だけ選ぶことです。

本記事では、基礎化粧品を無理なく揃えたい20〜30代女性に向けて、最低限必要なスキンケアアイテムと選び方の考え方を解説していきます。

アイテムを揃える前に知っておきたい基礎知識

基礎化粧品にはたくさんの種類があるため、何を揃えるべきか悩んでしまうものです。まずは、スキンケアアイテムの役割や、20・30代が必要なものの基準について解説しましょう。

すこやかな肌に必要なのは「落とす・潤す・守る」の3役割

ドラッグストアや百貨店などで取り扱っているスキンケアアイテムはたくさんあるため、役割も多岐に渡ると思われがちです。しかし、その基本的な役割は大きく「落とす・潤う・守る」に分けられます。

まず洗う役割は、肌表面の汚れや余分な皮脂、古い角質を落とし、肌を清潔な状態に整えることです。汚れが残ったままだと、後に使う化粧品の浸透が妨げられるため、洗顔はスキンケアの基本となります。

次に補う役割は、洗顔後に失われやすい水分や油分を与えることです。化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで油分を与えることで、肌のうるおいバランスを整えます。これにより、乾燥による肌トラブルを防ぎやすくなります。

最後に守る役割は、補ったうるおいを逃がさないようにし、外部刺激から肌を保護することです。乳液やクリームは水分の蒸発を防ぎ、肌のバリア機能をサポートします。

頑張って肌のお手入れをしようとすると、つい特別なアイテムが必要だと思いがちです。しかし、この3つを意識することが、健やかな肌を保つ基本であり、最低限のケアは十分に完成します。

20代と30代で「必要なもの」の基準はどう変わる?

肌は、年齢によってスキンケアで必要なアイテムの基準が変わっていきます。これまで使っていたものが、急に肌に合わなくなってしまうケースも少なくありません。

たとえば20代の肌は皮脂の分泌量が多く、ニキビやテカリなどが多く発生する時期です。そのため、皮脂や汚れなどを取り除くため、しっかりとした洗浄力のあるものが求められます。

一方で30代の肌は、皮脂量が減り、水分保持量も低下する傾向にあります。20代と同じスキンケアアイテムを揃えると、乾燥が目立ってしまうことも。肌の状態をきちんと見極めて、必要なアイテムを揃えることが大切です。

なお、自分の肌に適したアイテムを用意しても、スキンケアの手順によっては期待した効果を得られないケースもあります。使用する手順が曖昧になっている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

関連ページ:正しいスキンケアの順番は?朝夜で手順を変えるべき?

これだけあればOK!スキンケアにおすすめなもの4選

健やかな肌を目指すためには、たくさんのアイテムを使う必要はありません。最低限のものを揃えて、毎日ケアを続けることが大切です。

ここでは、スキンケアにおすすめのアイテムを4選ご紹介します。何から取り入れるべきか分からない方は、チェックしてみてください。

オルビス クレンジングオイル

オルビス公式サイト スクリーンショット

基礎化粧品の中でまず揃えておきたいのが、メイク汚れや皮脂汚れを落とすクレンジング・洗顔料です。肌トラブルの多くは「落としすぎ」か「汚れ残り」が原因なので、汚れをきちんと落としつつ、必要な皮脂や水分は残すのが理想的です。

オルビス クレンジングオイルは独自の超微粒子技術により、毛穴の中に汚れにもアプローチするのが特徴。マスカラやアイシャドウなどのメイク汚れも、力を入れずにしっかりと洗浄できます。

さらに、7つの美容成分を贅沢に配合し、うるおいに満ちた肌へ導くのもポイント。汚れをしっかり落としたい20代にも、保湿が譲れない30代にも適したアイテムです。

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ファンケル エンリッチプラス 化粧液 II

ファンケル公式サイト スクリーンショット

化粧水は、高価なものであるほど、優れているとは限りません。値段を気にして少しずつ使うよりも、リーズナブルなものを惜しまず使うのが大切です。

値段を気にせずに使える化粧水として、20代・30代を中心に人気なのが、ファンケルエンリッチプラス 化粧液 IIです。保湿力に優れたナイアシンアミドを配合しが、肌の奥にまで浸透。肌にうるおいを与えながら、気になるシワにアプローチします。

また、独自のトリプルハリ肌成分により、押し返すような弾力とふっくらとしたハリ感のある肌へ導きます。テクスチャーはとろりと濃密で、乾燥や外的刺激から肌を守りながらうるおいを与えます。毎日のスキンケアで惜しみなく使え、ベーシックケアとしても使いやすいアイテムです。

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キュレル 潤浸保湿乳液

キュレル公式サイト スクリーンショット

化粧水の水分を逃さないために大切なのが、肌に蓋をするための油分です。脂性肌なら乳液、乾燥肌ならクリームなど、肌質によってどちらか一つは必ず用意したいところです。

花王の「キュレル 潤浸保湿 乳液」は、乾燥性敏感肌向けに設計された医薬部外品スキンケアです。潤い保持力を高めるセラミド機能成分とユーカリエキスが角層の深部まで浸透し、外部刺激に負けにくいふっくらした肌へと導きます。

消炎剤も配合されており、肌荒れを防ぎながらしっとり感をキープ。べたつかない軽やかな使用感で、毎日の保湿ケアに適しています。無香料・無着色の低刺激処方で、肌への刺激が気になる方にもぴったりなアイテムです。

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アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク

アネッサの商品イメージ

アネッサ公式サイト スクリーンショット

朝のスキンケアの最後は、UVケアがとても大切です。将来のシミ・シワを防ぐために、メイクをしない日でも、日焼け止めだけはきちんと塗りましょう。

アネッサは、資生堂の100年にわたる紫外線研究を受け継ぎ、1992年に誕生した日焼け止めです。2024年2月にアップデートされ、汗・水・熱気によりUVブロック膜が強くなり、長時間の紫外線カット効果を実現。また、会話やまばたきになどで日焼け止めがよれても、自動で修復する「オートリペア技術」が採用されています。

さらに、SPF50+・PA++++の機能を搭載し、日常生活はもちろんレジャーにも対応。石鹸で落とせるため、肌に日焼け止めが残りにくいのもポイントです。使い心地にもUVカット機能にもこだわりたい方におすすめの日焼け止めです。

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【悩み別】30代からの「+α」で揃えたいスキンケアアイテム

20代と比べて、さまざまな悩みが増えてくる30代は、基本的な4つのアイテムに加えて、スペシャルケアの導入もおすすめです。ここでは、プラスするのにおすすめのアイテムを、悩みごとにご紹介します。

美容液はシミや毛穴やハリ不足などの特定悩みに

美容液はスキンケアの必須アイテムではありませんが、「肌悩みを改善したい」と考えたときに取り入れたい存在です。30代になると、シミ・毛穴・ハリ不足など悩みが具体化しやすくなります。

シミやくすみにはビタミンC誘導体、ハリ低下にはレチノールやナイアシンアミド、乾燥による不調にはセラミド配合が代表的です。重要なのは多機能タイプを選ぶことよりも、今いちばん気になる悩みに合った成分を選ぶこと。目的を絞ることで、肌への手応えも感じやすくなります。

導入液(ブースター)は化粧水の入りが悪いと感じたら

洗顔後に化粧水をつけても、なじまず表面に残る感覚がある場合は、導入液の出番です。導入液は角層をやわらかく整え、その後に使う化粧水の浸透をサポートする役割があります。特に乾燥が厳しい季節や、疲れやストレスで肌がごわつきやすい時期には効果を実感しやすいアイテムです。

毎日必ず使う必要はなく、「今日は肌の調子がいまいち」と感じた日のプラスワンとして取り入れるのもおすすめ。短時間で効率よくケアをしたい方にぴったりです。

コットンは手で塗るのと何が違う?必要性の判断基準

コットンは必須アイテムではありませんが、化粧水を均一に塗布したい場合や、ローションパックをしたい場合に便利です。顔全体にムラなく行き渡らせやすく、使用量の目安がわかりやすい点もメリットといえます。

一方で、強くこすったり、何度も滑らせたりすると摩擦刺激になる可能性があります。手で塗る方法は、肌の温度やコンディションを感じ取りやすいのが利点です。仕上がり重視ならコットン、肌へのやさしさ重視なら手塗りなど目的に応じて使い分けましょう。

結局どれを買えばいい?自分に合うアイテムの選び方と優先順位

スキンケアを見直そうと思ったとき、多くの人が悩むのが「結局、何を選べばいいの?」という点です。化粧水・美容液・乳液・クリームなど種類も価格帯も幅広く、すべてを揃えるのは現実的ではありません。ここでは30代女性を想定し、失敗しにくい選び方と優先順位を整理していきます。

ライン使いは必須?ブランドを統一するメリット・デメリット

スキンケアのアイテムは、必ずしもライン使いで揃える必要はありません。自分の肌に合うアイテムであれば、ブランドをまたいで組み合わせても問題なくケアはできます。

ただし、スキンケア初心者や「何を選べばいいかわからない」という方にとっては、ライン使いは失敗が少ない選択肢です。同一ブランドの製品は、成分の相性や使用順を前提に設計されているため、「組み合わせによる刺激」や「効果を打ち消してしまう」といったリスクを考えなくて済みます。

一方でデメリットは、すべて揃えるとコストが高くなりやすい点と、不要なアイテムまで使い続けてしまう可能性があることです。肌状態が安定してきたら、部分的に別ブランドへ切り替えるなど、柔軟に調整するのがおすすめです。

予算をかけるなら「落とすもの」と「美容液」

スキンケアに無限にお金をかけられる人は多くありません。だからこそ、30代女性に意識してほしいのが「メリハリ予算」です。

まず優先したいのが、クレンジングや洗顔などの落とすケア。メイクや皮脂汚れがきちんと落ちていないと、その後の化粧水や美容液の効果は十分に発揮されません。高級である必要はありませんが、肌に負担をかけにくい処方のものを選ぶ価値はあります。

次に予算をかけたいのが美容液です。美容液は、シミ・ハリ不足・毛穴・乾燥など、30代以降に増える肌悩みに直接アプローチする役割があります。化粧水や乳液は保湿が主目的なのに対し、美容液は悩み対策に直結するため、成分重視で選びたいアイテムです。

反対に、乳液やクリームは肌質に合っていればプチプラでも十分なケースが多く、全体の予算調整役として考えるとバランスが取りやすくなります。

肌質(乾燥肌・脂性肌・混合肌)別・揃えるべきテクスチャー

スキンケアで使うアイテムの種類自体は、肌質によって変わるわけではありません。大きな違いが出るのはテクスチャーです。

たとえば、乾燥肌の方は、化粧水はとろみのある高保湿タイプ、美容液や乳液も油分を感じるしっとり系がおすすめ。水分だけでなく、それを逃がさない設計かどうかを重視しましょう。

脂性肌の方は、さっぱりとした使用感が基本。化粧水や美容液は軽めでも、保湿を省かないことが重要です。「ベタつく=油分が多い」とは限らず、水分不足による皮脂過剰も多いため、軽い保湿は必須です。

混合肌の方は、全顔を同じケアで済ませようとせず、部分使いが適しています。Tゾーンはさっぱり、頬や目元はしっとりなど、テクスチャーを使い分けることでバランスが取りやすくなります。

まとめ:まずは基本の4つから!肌と会話しながら必要なものを足していこう

スキンケアのアイテムはたくさんあるため、どの製品を選ぶべきか悩んでしまう方も多いものです。どれを選ぶべきか分からないときは「落とす・潤す・補う・守る」の基本である、クレンジング・化粧水・美容液・乳液やクリームをそろえることから始めましょう。最初から完璧を目指す必要はありません。

大切なのは、使い続けるなかで自分自身の肌を観察すること。乾燥を感じるなら保湿を足す、くすみが気になるなら美容液を見直すなど調整していくことで、理想の肌へ近づけていきましょう。

投稿者プロフィール

Hana
美容が好きで、長いあいだスキンケアやインナーケアを中心に学び続けてきました。年齢を重ねると肌質や体調が変わりやすくなり、迷うことも増えます。その中で、無理のない方法で自分を大切にする時間を届けたい気持ちが芽生え、このサイトを立ち上げました。

必要以上に難しい知識を並べるのではなく、日々の生活で取り入れやすい美容の考え方や心地よさにつながる習慣を伝えています。仕事や家事に追われる日も、美しさをあきらめない方に寄り添える情報を届けることが目標です。

スキンケア、ボディケア、ヘヤケア、インナーケア、ハンドケアを通して、読者の方が自分らしい美しさを育てるきっかけになれば幸いです。

美容が好きで、長いあいだスキンケアやインナーケアを中心に学び続けてきました。年齢を重ねると肌質や体調が変わりやすくなり、迷うことも増えます。その中で、無理のない方法で自分を大切にする時間を届けたい気持ちが芽生え、このサイトを立ち上げました。 必要以上に難しい知識を並べるのではなく、日々の生活で取り入れやすい美容の考え方や心地よさにつながる習慣を伝えています。仕事や家事に追われる日も、美しさをあきらめない方に寄り添える情報を届けることが目標です。 スキンケア、ボディケア、ヘヤケア、インナーケア、ハンドケアを通して、読者の方が自分らしい美しさを育てるきっかけになれば幸いです。